オカダ洋傘店改修工事(耐震補強工事・店舗リニューアル) 竣工
神戸市中央区にある歴史的建築のオカダ洋傘店様に対し、中村住建が実施した「耐震補強工事」と「内装リニューアル工事」の施工事例をご紹介します。
築100年以上を経た木造店舗の安全性と快適性を向上させたポイントを、ビフォーアフター写真を交えて解説します。


工事概要
竣工年 | 2025年 |
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工事名 | オカダ洋傘店 改修工事 |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区 |
施主様 | オカダ洋傘店 様 |
工期 | 約6カ月 |
構造 | 木造2階建(築100年以上) |
1. 耐震補強
築100年以上を経過した木造店舗は、現行の耐震基準を満たしておらず、地震発生時の倒壊リスクが非常に高い状態でした。診断の結果、幸いにも柱の腐食や梁の変形は進行していなかったため、既存の梁を有効活用しつつ耐震補強を行う計画としました。
具体的には、耐力壁の増設や金物補強を適切に配置し、全体の剛性を向上させることで構造躯体の耐震性能を確保しています。これにより、大きな改修を伴わずに既存部材を活かしつつ、安全性を大きく改善することができました。
改修前の構造体




耐震補強工事の様子




2. 断熱性能の向上
当初、構造体には断熱材が一切入っておらず、夏季は室内が蒸し暑く、冬季は極端に寒いという住環境の課題がありました。そこで、天井裏および壁面に高性能グラスウールを充填するとともに、断熱サッシへの交換し、断熱性能を大幅に向上させました。これにより、冷暖房効率が飛躍的に高まり、年間を通じて快適な室内環境を実現しています。




3. 内装リニューアル
施主様からは「先代が築いた意匠を活かしつつ、明るく清潔感のある店舗にしたい」というご要望をいただきました。そこで、既存の趣ある欄間(らんま)や精巧な建具・サッシを再利用し、和のテイストを引き立てるデザインを採用しました。クロスや床の色などは施主様の意向により改修前の色彩を反映させていただきました。
店舗正面と商品棚には90角の柱材を組んだ木格子をアクセントとして配置し、再利用した欄間は間接照明でやわらかく照らして彫刻の美しさを際立たせています。
床材には耐久性と清掃性を兼ね備えた長尺シートを敷設し、動線を見直したレイアウトで来客と作業の流れを整備。結果として、昔ながらの和風の趣を残しつつ、明るく使い勝手のよい清潔感あふれる店舗空間へと生まれ変わりました。
改修前の店舗内観


改修前の店舗内観


改修後の店舗内観










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オカダ洋傘店さまの改修事例でもご紹介したように、築100年以上の歴史ある建物でも、骨組みを活かした耐震補強と内装リノベーションをワンストップで対応いたします。
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