私たちは、建物を単に建てるだけでなく、地域社会とのつながりを大切にし、人々の暮らしをより良くするために様々な取り組みを行っています。
今回の取り組みでは、工事現場に生えていた樹齢100年の木を再利用して「100年えんぴつ」を制作しました。鉛筆は、こうべ小学校の全生徒と周辺地域の方々に寄贈させていただきました。この活動を通じて、子どもたちが自然環境や地域の歴史を知るきっかけとなり、地域社会との絆が深まることを期待しています。
"木をどうにか再利用できないか"
““伐採した木をどうにか再利用できないか” という単純なアイデアが、この活動の始まりでした。
中村住建が請け負った「こうべ小学校体育倉庫棟新築工事」では、体育倉庫を建設するために生えていた木を伐採し、廃棄する予定でした。しかし、その木は100年以上の樹齢を持ち、戦争や阪神・淡路大震災を乗り越え、生徒や周辺地域の住民を見守ってきたものでした。「ただ廃棄するだけでなく、この木を使って何かできないか」と考え、今回の活動が始まりました。
従業員から「鉛筆にして生徒達に寄贈するのはどうか」と提案があり、伐採した木を再利用して鉛筆を制作することを決めました。
当然ながら、鉛筆の製造については全くの未経験でしたが、(株)福島材木店の福嶋様、明石木工㈲の明石様、そして金子鉛筆製作所の金子様のご協力により、無事に鉛筆を制作することができました。
多くの方々のご協力により、「100年えんぴつ」を生徒と周辺地域の皆様に寄贈することができました。
想いの繋がりが社会を良くすると信じて
今回の取り組みは、十分に環境配慮ができた活動ではなかったかもしれません。しかし、この「100年えんぴつ」が生徒たちの思い出となるだけでなく、地域との繋がりを感じて貰えるきっかけになればと思います。100年以上生き続けた木のように、長い時間を超えて地域の歴史や繋がりを継承し、社会が少しでも良くなることを願っています。
私たちの仕事は、建物を単に建てるだけでなく、人々の生活に深く関わるものであると考えています。中村住建は、今後もこのような社会貢献に繋がる取り組みを継続的に展開していく予定です。建設業を通じて、地域の方々の生活に貢献することができるよう、一層努力していきます。
※ 今回の活動を神戸新聞に取り上げていただきました。
掲載ページのリンク : こうべ小の樹木伐採したものの…児童らに帰したい 倉庫設置の業者が「100年えんぴつ」2千本寄贈へ | 神戸 | 神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)
「100年えんぴつ」ができるまで
伐採した木の中で最も古かったヒマラヤスギを鉛筆の材料にしました。鉛筆製造については全くの未経験でしたが、(株)福島材木店の福嶋様、明石木工㈲の明石様、そして金子鉛筆製作所の金子様のご協力により、無事に鉛筆を制作することができました。
はじめに、伐採した木を(株)福島材木店に持ち込んでカットしました。
カットされた木は明石木工㈲で製材した後、自然乾燥させた上で、中村住建でさらに薄い板状にしました。
最後に、金子鉛筆製作所に材料を持っていき鉛筆に仕上げてもらいました。
ご協力いただいた皆様
(株)福島材木店
- 〒675-1116 兵庫県加古郡稲美町蛸草
明石木工㈲
- 〒652-0843 兵庫県神戸市兵庫区船大工町2-19
- 〒116-0001 東京都荒川区町屋6-6-11